<ins> 文章の中で新たに追加された部分を表す
取り扱い | 現行の標準 |
カテゴリ |
フロー・コンテンツ フレージング・コンテンツ |
親にできる要素 | フレージング・コンテンツを受け入れる要素 |
子にできる要素 | トランスパレント・コンテンツ |
対応ブラウザ | caniuseで確認 |
<ins>タグの説明
<ins>
は、文章の中で新たに追加された範囲を示す場合に使用します。この要素に追加された日時や参照先のURLを付与することも可能です。
文章から訂正あるいは削除された範囲を表す<del>
とは対照的な関係です。
<ins>タグの特徴
- レイアウトの初期値はインラインです。文章の改行には影響を与えません。
- 視覚的な効果としてアンダーラインが引かれます。これはユーザーエージェントの既定スタイルによるものです。
- 同一のページ内に複数使うことができます。ただし、この要素自体を入れ子にすることはできません。
<ins>に指定できる主な属性
- cite="リソースの参照"
- 変更に関する記録や補足情報を与えるURLを指定できます。
- datetime="日時"
- 変更した日時をタイムスタンプ形式で表します。例:YYYY-MM-DDThh:mm:ssTZD
- グローバル属性
- 全てのHTML要素に指定できる共通の属性です。詳細は一覧表で解説します。
- イベントハンドラ
- 全てのHTML要素に指定できるコンテンツ属性です。
<ins>の使い方とサンプル
このタグを使ったマークアップのサンプルです。
HTML
<p>
本日アップデートを行いました。再起動する祭にデータの更新が行われます。<br>
<ins cite="#updateinfo.html" datetime="2045-10-10T13:00">不具合が発覚したため、パッチファイルを追加しました。</ins>
</p>
表示確認
本日アップデートを行いました。再起動する祭にデータの更新が行われます。
不具合が発覚したため、パッチファイルを追加しました。
<ins>に関連するHTMLタグ
文字列をグループ化して意味を与える要素 | |
---|---|
<abbr> | 略語(頭字語以外)であることを表す |
<address> | 連絡先(問い合わせ先)として扱う |
<blockquote> | 複数行にまたがる長文の引用を表す |
<cite> | 出典先、参照先を表す |
<code> | プログラムやスクリプトとして扱う |
<data> | 文字列に機械的な識別情報を与える |
<del> | 文章の中で削除された部分として扱う |
<dfn> | 定義用語として扱う |
<em> | 意味を強調する |
<hr> | 段落に区切りを与えて水平線(罫線)を引く |
<i> | 文章の中で慣用句や特定の用語を表す |
<ins> | 文章の中で新たに追加された部分を表す |
<kbd> | キーボード入力される文字であることを示す |
<main> | 文章の中で主要な内容であることを示す |
<q> | 行に収まる程度の短い引用を表す |
<s> | 正確ではなくなった内容であることを表す |
<samp> | プログラムによる出力結果のサンプルとして扱う |
<small> | 細則のような付帯注釈を表す |
<strong> | 重要な情報として扱う |
<time> | 日付や時刻を正確に示す |
<u> | 文字列に注釈があることを示し下線(アンダーライン)を引く |
<var> | 変数や引数として扱う |